=== Jamming WARES ======================================================               ‐聖 刻 混 信‐            2004年6月25日号 通巻20号 ========================================================================  ふはー。  なんか暑いっすねえ。蒸し暑いっつーか。  えーと、イタリア行ってきました。もう2ヶ月近く前のことですが。  よくもまあ、生半可な知識&語学力で1ヶ月もやってこられたと思います が、結構なんとかなるものですね。もっとも、多少なりとも言葉が見えてく ると、もっと高い壁が立ちはだかっていることに気づいてげんなりすること になるわけですが。  えー、なんでイタリアに1ヶ月もいたかというと、取材です。うそです。 主に飯食いに行ってました。取材も何分の一か本当ですがね。ウンブリアと いうところのオルヴィエートがお気に入りなんですが、そこの外壁とかばっ ちり写真におさめてきましたよ。家くらいの大きさの巨石ががつんとはまっ てたり、城塞都市ってこんな感じかーと驚くやら、感心するやら。  あそこなら、操兵で攻めてもそうは落とせないでしょう。開いてる進入路 を全部塞げば、だけど。  まあそんなことはどうでもいいんですが。  なんか最近は世間的にも恐い事件が多かったりして、いろいろうんざりす る毎日ですが、なにはともあれ、そんなこととは無関係にいろいろやらなき ゃなんないことが押し寄せております。いやもうまったく。  とりあえず、仕事がんばらないとね。  さて、例によって例のごとく、掲載用の書き足しです。  えー、あれから2ヶ月ほど過ぎたわけですが、その間、オニのように暑か ったです。最近になってようやく涼しくなりましたが、いやしかし、なんつ ーか、大手町が40℃に迫る勢いだったのには驚いた。  8月に入ってからは、30℃超の日はありましたが、しだいに気温もやわら いで、まあまあ過ごしやすくなりました。というか普通の夏。ああ、すてき。  今日なんか最高気温24℃らしいけど。カミさんは寒いと言っておりますな。 ------------------------------------------------------------------------ ◆あの映画とか ------------------------------------------------------------------------  某週刊少年漫画雑誌掲載の人気連載漫画&アニメ絶好調放映中っつー某作 品ですが、夏に映画ありますね。なぜか内容知ってます。いやどんな内容か は書きませんけど。  なぜ知ってるのかといえば、そういう仕事が来てくれたからです。ああ、 うれしや。  というわけで、映画公開直後あたりに本が出ます。かなり映画の内容に忠 実で、へたすっと台詞までそのまんまだったりしますが、いろいろ心理的な 解釈が加わってたりします。そんな大げさなもんじゃないか。  今回は、映画の内容そのまんまで十分に本一冊の量があったんで、素直に 小説にできました。シナリオのできがいいんで、とてもいい経験になりまし た。もちろんアノ技はすでに習得済みなので、ラストにちゃんと炸烈します。 いえーい。  すでに原稿は上がってるんで、出るでしょう。大丈夫だと思います。校正 は残ってますけど、そこまで行けばしめたものなんで。  というわけで好評発売中。 ------------------------------------------------------------------------ ◆残月の闇龍 ------------------------------------------------------------------------  前回のこのメールマガジンで予告したヤツ(『西方のベルリ』)は、イタ リア行ってる間に出ちゃったわけですが、いまはその第2弾『銀姫の墓標』 というのをやってます。  1本目がわりと楽しく読める方向に行けて、おおむね好評だったので、味 をしめてまた笑える方向に持って行きたいとひそかに思ってます。話はシリ アスだけど、読んでると基本的に笑えるってヤツっすね。カイ・ダインとお なじ方向性。  ただ、副作用として、このやりかたはネタの密度が低くなります。なので、 『残月の闇龍』の名前でやろうと思ってたことの半分以上は、次のシリーズ 回しになると思われます。  だって、今回の話で、1巻で予定してたネタまだ出て来ないし、シン・キ サンの救出もできないだろうし、エカシク閣下ちゃんと出せるかどうか怪し いし、黒い精霊がどうなっちゃうか出したら、現状だと混乱するだけだろう し。  そんなこんなで、このシリーズ、続けられるとして、本当に長くなりそう です。つきあってもらえるかどうか、かなり厳しいところですが、ベルリの 話としてのすべり出しはまあなんとかなってるかなあと思うので、全体とし て興味を持って読んでもらえるものにしたいと思っています。  ネタの詰め込みよりもまず読んで楽しいこと。今回はそれが命題。当然と 言えば当然なのではあるのだけど。  で、楽しく書けたことは書けたんですが、えーと、話進んでません。どう しよう。いや、その。 ------------------------------------------------------------------------ ◆イタリア縦断修業の旅 ------------------------------------------------------------------------  最初にも書きましたが、4月の中旬から5月上旬終わりくらいまで、イタ リアに行ってまいりました。  なんつーか微妙な時期で、寒かったり暑かったり、雨が多かったりなにや かにやでめちゃくちゃな陽気でしたが、飯が目的だったのでそんなキツくは ありま……した。重い荷物持って、しかも牽引用のハンドルが壊れて引き出 せなくなってて、そんな中で大雨に降られてごらんなさい。もう大変ですか ら。日本じゃないしね。  言葉はなんとかしました。すくなくとも、飯屋に関しては明確にこちらの 意思が伝わってましたんで、OKです。OKだったと思います。ローマ近辺 じゃそうでもなかったな。  なーんも決めず、なーんも考えずに行ったので、まさに行き当たりばった り。せめて初日の宿泊場所くらい決めとけばいいものを、それすら決めてな かったんで、えらいことでした。そんな混んでる時期でもなかったので、ま あ飛び込みでなんとかなったわけですが。  今回のテーマは、コミュニケーションを無理にでも取る、というものだっ たので、気後れなんてものはタブーです。したがって、もう知ってる範囲の イタリア語を、適当に英語とか日本語とか混ざりつつ、とにかく連発してご まかしてました。でも、必死になれば伝わるものです。ぶざまですが、とに かく伝わります。これだけは間違いありませんでした。  なんとかミラノの最初の宿を確保し、でもって翌日いきなりトレントとい う街に移動して、適当に選んだホテルの部屋の狭さにがく然とし(でも高か った)、思ったほどいい飯屋に行き当たらなくてチェッとなったり(トレン トはそれでもまあまあだったかな)、まあどたばたしながら旅はスタートし たわけですが、結局、終始そんな感じだったような気がします。  もうとにかくイベントには事欠かなくて、アスティという街では、飛び込 んだホテルでいきなりウェルカムワイン(ボトル)で出迎えられたり、酒は うまいが飯はいまいちだったり(これは店のチョイスに失敗したと思う。正 直言って、ひとつの街で1週間くらいかけても短いくらいだった)、でも広 場でフードフェスティバルに出会ってちょっとうれしかったり、サルデーニ ャでは航空会社に荷物なくされて、しかも服買おうと思ったらフェスタで店 が全滅で、絶望的な気分になったりとか、かなり端折ってますけど、とにか く本一冊楽に書けるくらいいろんなことがありました。他の人が読んで面白 いかどうかは別にして。  まーこの辺は、そのうちウェブにのっけるかもです。写真もいっぱいある し、本気ですげえ量の記事になるでしょう。好きな方はお楽しみに。ただし 時期がいつになるかは明言できませんが。  そんなこんなで、次回の旅(時期未定)では、日常会話程度の語学スキル を習得して行く予定です。酒場でバカ話もできないんじゃ悔しくて。いやな んつーか、みんな楽しそうでねえ。せっかく行ったなら、それに加わらなき ゃ損ってもんですから。  まー問題はその次回がいつになるかなんですが。かなりの確率で、数年先 ってことは間違いないだろうなあ。  いやほら、とりあえず、これからの何年かは、足場を固めないと。40にも なって、まだふらふらしてますからね。いやはや。  で、相変わらずふらふらしてます。  結構仕事いろいろな意味で方向転換の時期に来ておりまして。さて、うま く軌道修正できるといいんですが。こればっかりはねえ。  あ。このメールマガジンで触れたことがあるんじゃないかと思うんですが、 近所のイル・カナアレ、なくなってしまいました。シェフが倒れたそうです。 早いとこ身体を治して、どこでもいいからまた美味しいもの作ってほしいも のですが。  そういえば、あそこに勤めてた若い子、どうしたのかなあ。別の店に勤め ているなら、ぜひあいさつに行きたいものだけど。  で、それと入れ替わるように、デッラ・カーザというお店ができました。 元クラッティーニ、ピアノピアノの雨宮さんのお店です。今度こそ、うまく 行くといいですが。ワインも安いし、料理も郷土料理とか出てくるので楽し いです。  いまなら空いてるぞ。  なんてまあ興味のない人にはつまんないことを書き散らしつつ、ではまた。 ======================================================================== ◆ご意見、ご希望はメール(mahbott@mars.dti.ne.jp)で。 ◆禁無断転載;D 【聖刻混信‐Jamming WARES‐掲示版2004/6/25(8/28)          】 【つくってるひと:くさかべ                     】 【わしの部屋: http://mahbott.pos.to/                】 ==================================================== Jamming WARES =====